サプリメントの添加物

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私どもで販売しているサプリメントは、出来る限り添加物を使用しないようにしておりますが、一般的なサプリメントには添加物が多く使われています。中には有効な成分より添加物の方がずっと多いサプリメントも存在します。

添加物は、味や臭いや色を良くしたり、保存性を良くしたりするためだけに使われるだけではありません。製造過程で機械に粉が詰まるのを防ぐ目的であったり(ステアリン酸カルシウム、結晶セルロース、デキストリン)、粉を固めるためであったり(マルチトール、ソルビトール)、粉を飲みやすくするためのカプセルを作る目的(HPMC、グリセリン、ゼラチン)などでも使用されています。

こうした添加物があってこそ、サプリメントも簡単に作れ、気軽に飲みやすくなっているのです。

食品添加物は私達の生活には欠かせないものになりました。だからこそ安全・安心な物を口に入れたいので、農薬や化学物質がどれだけその食品に使用されているのかはとても気になります。

食品添加物は食品の安全性を上げるために使用されている面もありますが、一方で摂取する事によるリスクもあるのが実際のところです。日本では1500種類もの食品添加物が「味付け」「調味」「保存」などの目的で使用を許されております。

食品添加物は「指定添加物」と「天然添加物」に分けられます。厚生労働省が有効性及び安全性を確認したものが「指定添加物」。「一般食品添加物」「天然香料」「既存添加物」は「天然添加物」と呼ばれています。食品を購入されるときにパッケージを見ていただくと、そこには沢山の材料名が並んでいるのに気付かれると思います。食品添加物を使用した商品の場合は、使用した全てを記載するという規則があります。名前だけからは使用した用途が分からない場合は、その使用した用途名も記載しなくてはいけません。

また各添加物には、実験結果によって定められた使用基準量や一日摂取許容量などがあります。食品に使用できる量が決められていたり、用途の方法が決められているのです。一見しっかりしたルールがあって安心と思いがちなのですが、「香料」とか「調味料」と一括りの表示でもOKとされている添加物もあったりします。これではとてもじゃないけど購入する側に優しい表示とは言えず、子供に安心して与えることができるとは言い兼ねます。

添加物には使用しなければならない理由や、それによって得られる利点は十分にあります。かと言って無闇矢鱈に使用しても良い訳ではなく、安全性を考慮した上で使用すべきものです。例えば身近な添加物に、菓子パン等によく使用されている乳化剤があります。これをマウスに12週間与え続けた結果、腸壁が薄くなったり、腸の上皮細胞への細菌侵食が認められた事が報告されています。つまり乳化剤を慢性的に摂取していると、体内粘膜の保護機能を衰えさせて炎症性の微生物や細菌を増加させる可能性があることを示しているのです。

他にも飲み物によく使用されている安息香酸、いわゆる保存料ですが、単体では特に問題がない場合でも、ある一定の条件下で反応が起きて発がん性のあるベンゼン物質が生成されたという事例もあります。保存料の使用されている要冷蔵の飲み物をうっかり外に出しっ放しにしたり、紫外線の当たる所に置いてたりして条件が揃うと、本来安全とされている添加物が危険添加物に変化する事もあると言う事です。

厚生労働省の調査によると、平成 27 年度の甘味 料に関する調査では、アセスルファムカリウムなど 5 種類の 甘味料を 3.26mg/人/日摂取していること、また、平成 28 年度の保存料、着色料での調査では保存料は 4 種類で 約 7.5 ㎎/人/日、着色料は 8 種類で約 0.15 ㎎/人/日の 摂取という結果が報告されました。

私達の生活を便利で豊かにする役割を担っているのも食品添加物ですが、それを摂取した際のリスクもちゃんと把握するべきだと思います。過度な摂取は健康への害だと言われています。これまでは何気なく買っていた商品でも、これからはパッケージを見て何が入っているのかを確認する習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

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