第6次改定日本人の栄養所要量では妊婦は、ビタミンA、D、葉酸、カルシウム、鉄などが通常の人より多くなっています。特に胎児の骨の発育のためにビタミンD、カルシウムが必要です。また先天性奇形を防ぐためにビタミンB12と葉酸が必要です。新生児の消化管出血を起こさせないためには、ビタミンKやビタミンCも大事です。またカルシウムとともにマグネシウムが含まれたマルチビタミンを摂ることをお勧めいたします。

つわりにより栄養状態が悪くなる場合はバランスよい食事とともに不足する栄養素をサプリメントで補う事が大事です。簡単に摂るにはマルチビタミンがお勧めです。一方、摂ってはいけないビタミンはありませんが、ビタミンAは過剰摂取にならないようにすべきです(過剰に摂取すると胎児に影響を与える可能性があります)。ビタミンAは成長に欠かせない大切なビタミンなので、必要に応じてビタミンAに変換される-カロチンを摂取すると良いでしょう。なお、妊娠初期のつわりの軽減には、ビタミンB6を補給するのが有効です。

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